2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『英語圏女性作家の描く 家族のかたち』

(佐藤宏子/川本静子訳、ミネルヴァ書房 MINERVA世界文学選、2006) 現代的視点 この本は今までの日本にはなかった、とても面白い視点のアンソロジーだと思う。面白い視点とは言っても、別に奇をてらったテーマによる編集ではない。20世紀後半の英語で書か…

 イェイツ「サリーガーデンのほとりで」

今回はテレビを観た話。1月28日夜9時から教育テレビで、いつもはよく「N響アワー」をやっている時間なのだが、「思い出の名演奏」と題した番組を放映した。そして、とくにこの夜はイギリスの20世紀を代表する作曲家、ベンジャミン・ブリテンと、彼のパート…

 笑いのちから

■富山太佳夫 『笑う大英帝国――文化としてのユーモア』(岩波書店、岩波新書 2006) ■澤村灌・高儀進編 『イギリス・ユーモア文学傑作選 笑いの遊歩道』(白水社、白水Uブックス 1990) ユーモア精神をお勉強 先日、紀伊国屋書店新宿本店の五階で「笑いのちか…

 ジュリアン・バーンズ『イングランド・イングランド』 

(古草秀子訳、東京創元社2006) 〔Julian Barnes England, England (1998) 〕 ユーモア満載 2006年の年末に発売されたバーンズのユーモア小説は、期待にたがわない、とてもおもしろくて、そして読みがいのある作品だった。イギリス的なユーモアとか、イギ…

これまでの日記

2008年の日記(2007年は下段) 2008-12-27 【2008年回顧】 2008年回顧 「いったい何をしていたのか」 2008-10-03 【リック・ゲコスキー】 「トールキンのガウン」に隠れていたもの 『トールキンのガウン』 2008-09-19 【ジョージ・オーウェル】 『一九八四年…