2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 アントニー・バージェス 『エンダビー氏の内側』

(出淵博訳、早川書房1982) 〔Anthony Burgess Inside Mr. Enderby (1963)〕 ローマ。僕にとってのローマ。昔から古代ローマに興味があり、塩野七生さんの本も愛読したので、あの街に残された遺跡を巡って過去の追憶にひたるべく、また訪れてみたいなという…

 アイリス・マードック 『天使たちの時』

(石田幸太郎訳、筑摩書房1968) 〔Iris Murdoch The Time of the Angels 1966〕 架空の書物 今回取り上げるアイリス・マードックとはあまり関係ないけど、まずはスタニスワフ・レム(1921-2006)の話。彼のSF作品の中にはときどき架空の書物名が出てくるの…